難波田史男
難波田史男
1941年 4月27日、父龍起(1905-97)、母澄江の次男として東京に生まれる。
生涯書物を友として成長するようにとの思いを込め「史男」と命名される。
1949年 この頃スケッチ板に油彩で自画像などを描く。
1957年 父龍起も学んだ早稲田高等学院に入学。学院時代は絵画よりむしろ音楽を好む。
1960年 読書に耽り、学業に虚しさを感じる。早稲田高等学院を卒業するが、画家を志して文化学院美術科(東京・神田駿河台)に入学。
石膏デッサン等の授業には関心がもてず、ひとり神田の街でスケッチや古本屋巡りをする。
1962年 美術批評家東野芳明が史男の作品を評価し、もう文化学院に通うことはないと述べる。
文化学院を2年で中退し、独自の制作を旺盛にすすめる。
1963年 日本美術家連盟の版画工房で池田満寿夫より銅版画制作の指導を受ける。
1965年 早稲田大学第一文学部美術専攻科入学。久しぶりの学生生活で人付き合いに楽しみを覚える。
1966年 大学紛争の激化にともない学生間の対立の狭間で苦悩し、その傷は後々まで尾を引くことになる。
1970年 早稲田大学第一文学部美術専攻科を卒業。
1974年 九州旅行の帰路、1月29日未明、小倉発神戸行きのフェリー「はりま」より転落し消息を絶つ。
3月7日、香川県三豊郡(現・三豊市)箱崎沖にて漁船により遺体が発見される。(享年32)
1998年 難波田龍起・史男記念美術館開館(富山市)
主な展覧会
1973年 「難波田龍起・史男 親子展」(旭川画廊)
1971年 「第1回新鋭選抜展」(日本橋三越)以降、第4回まで出品。
1967年 第七画廊(東京・新橋)で初の個展を開催。
没後展覧会
2016年 「美術家の青春 – ここから、絵が生まれる+特集展示《色と線・難波田史男》」(新潟県立万代島美術館)
2015年 「難波田龍起・史男の世界」(早稲田大学 會津八一記念博物館)
2014年 「難波田史男の世界 イメージの冒険」(世田谷美術館)
2012年 「難波田史男の15年」(東京オペラシティアートギャラリー)
2008年 「難波田史男展」(世田谷美術館)
2004年 「没後30年駆け抜けた青春 難波田史男展」(東京ステーションギャラリー)
1998年 「Preview5 難波田史男展 未発表油彩を中心に」(東京オペラシティアートギャラリー)
1981年 「夭折の画家 難波田史男展 海と太陽の詩」(西武美術館)
1978年 「難波田龍起、紀夫、史男」展(池田二十世紀美術館)
1976年 「ある青春の挫折の歌・難波田史男遺作展」(新宿小田急百貨店グランドギャラリー)
1975年 「難波田史男遺作展」(フジテレビギャラリー)
パブリック・コレクション
東京オペラシティアートギャラリー
東京国立近代美術館
新潟県立近代美術館
新潟県立万代島美術館
福島県立美術館
神奈川県立近代美術館
徳島県立近代美術館
かがみの近代美術館(岡山)
世田谷美術館(東京)
大川美術館(群馬)
府中市美術館(東京)
池田20世紀美術館(静岡)
筑波大学
板橋区立美術館
下関市立美術館(山口)
いわき市立美術館(福島)
神宮美術館(三重)
大川美術館(群馬)
横須賀美術館(神奈川)
世田谷美術館(東京)
宇都宮美術館(栃木)
坂本善三美術館(熊本)
池田 20 世紀美術館(静岡)
木曽路美術館(長野)
富士見市民文化会館キラリふじみ(埼玉)
筑波大学