開催中|作道僚子コアガラス展
2025年6月12日(木)− 6月28日(土)

美術との出会いは中学の美術教師だった父の書斎で見つけた世界名画全集でした。
絵本代わりに毎日開いてはその世界に入り込む日々。
それから美術は私の最初の親友になりました。
そして今はコアガラスという技法になって私の人生の相棒になってくれています。
やってみたいことがたくさんあって、それに挑むとまた次の挑戦が見えてきます。
その時間の積み重ねが私そのものであり、今の作品なのだと感じます。
何か少し、誰かの心に触れるもの、響くものが作れたらと願い制作しました。
御高覧いただけましたら幸いです。

作道僚子

 

つくりみち りょうこ
金沢大学教育学部中等美術科、富山ガラス造形研究所造形科 卒業後、富山市民大学ガラス工芸コース講師を務め、1997年に「まほら工房」を設立。以降個展、グループ展多数開催。 現在、富山県高岡市を拠点に活動中。 

 


 

ギャラリーNOWでは2025年6月12日(木)から6月28日(土)まで「作道僚子コアガラス展」を開催いたします。
遥か古代のメソポタミア、人類が初めて「ガラス」という素材を手にし、小さな器を生み出しました。
紀元前16世紀頃、メソポタミアを中心とする古代オリエントの地で、人々は砂と火を用い、祈りにも似た手仕事でガラスでかたちを作りました。この最初期の技法「コアガラス(core‑formed glass)」は、香油瓶や装身具といった神聖な器に用いられ、人々の祈りや願いを受け止める小宇宙となりました。紀元前1世紀頃に吹きガラス技法が登場すると、大量生産が可能となり、手間と時間を要するコアガラス技法は次第に姿を消していきましたが、作道は長い間忘れ去られていた技法に現代の感性で再び息を吹き込みます。
植物や動物のモチーフ、アフリカやエジプト、ローマに伝わる古代の文様、そしてシルクロードを介して中東・東南アジア・古代中国へと連なる多様な意匠。 そうした文化のかけらたちをすくい上げ、作道はコアガラスという手法を通して、今を生きる感性と響き合わせています。
今展は、小さな蓋物や器を中心に約40点を展示。また、真鍮板を使った壁面作品もあわせて展示いたします。
古代の技法と現代の美意識が溶け合う作品たちが奏でる響きをお楽しみください。

会期 : 2025年6月12日(木)- 6月28日(土)
開廊時間 : 10時 - 17時
休廊日 : 日曜・月曜
作家在廊日 :〈 終 日 〉 12(木) 28(土) 〈 13時 − 17時 〉 13(金) 14(土) 17(火) 21(土)
後援:北日本新聞社

 

  • 蓋物 - 森の雫

    2025年
    ガラス
    φ5.5×h5cm

  • 草原の羊
    2025年
    ガラス
    9.6×6×d2.1cm
    真鍮 木寺由布子

  • 盃 - 青い鳥
    2025年
    ガラス
    φ8×h4.4cm

  • 草風こびん
    2025年
    ガラス
    φ4×h9.7cm

  • 星風こびん
    2025年
    ガラス
    φ4×h9.7cm

  • 月の雫(藍)
    2025年
    ガラス
    φ5.5×h5.5cm

  • 月の雫(桃)
    2025年
    ガラス
    φ5.4×h5.3cm

  • 青い鳥の記憶
    2025年
    ガラス
    11.5×5×h3.5cm

  • 展覧会風景

  • 展覧会風景

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