難波田 龍起・史男 記念美術館

難波田 龍起・史男 記念美術館

  • テレビ
    1960年
    紙、水彩、インク
    38cm×53.5cm

  • オリンピック
    1964年
    紙、インク
    27×38.2cm

  • オリンピック
    1964年
    紙、インク
    27×38.2cm

  • 海A
    1973年
    キャンバスに油彩
    53×65cm

  • 海B
    1973年
    キャンバスに油彩
    53×65cm


  • 1974年
    紙、水彩、インク
    27cm×38.2cm

難波田史男は、早くから非凡な才能を見せながらも既存の美術教育にはなじまず、独自の表現を求めました。1974年に32歳の若さでこの世を去りますが、残した作品は水彩や素描、油彩など2000点余におよびます。

本展では、初期の内的な葛藤が表出したかのような作品群から水彩画「テレビ」、1964年の東京オリンピックの頃に多数描かれたペン画による「オリンピック」シリーズ、70年以降の海と空と人物が一つに溶け合ったような不思議な世界を独特な色彩で表現した油彩画「海」シリーズ、生と死の問題をテーマに、その象徴として「水」をモチーフとしていた最後期の作品で、絶筆となった水彩画「夢」までを展示しております。

難波田史男の生涯を通じての思索、探究の足跡を感じ取ってください。


私が一点をうつと
私の意識は
上下・左右に動きだします
音楽の繊細な旋律の中を変化してゆく
音のような形象を追いながら
私は線の旅に出ます

(難波田史男の詩より)

難波田龍起・史男記念美術館について

深い詩情と精神性に満ちた日本人特有の抽象絵画を確立し文化功労賞を受けた 難波田龍起(なんばた たつおき・1905年〜1997年)。生涯新しい創造に挑み続けた難波田芸術を初期から晩年まで」の作品により紹介いたします。
また、難波田の子息で32才の若さで夭折した難波田史男(なんばた ふみお・1941年〜1974年)は自在なイメージと色彩で独自の絵画世界をペン画や水彩画、油彩画似て表現しました。およそ15年間日記のように描き続けた作品は2000点余にのぼり、作品からは真摯に生きた青春の喜びや苦悩が伝わってきます。
1998年、5月ふたりの作品を展示する難波田龍起・史男記念美術館として立山連峰をのぞむ地にギャラリーNOWに併設開設されました。

 

 

予約制
来場ご希望の方は下記よりご連絡ください。
TEL. 076-422-7722
Email. info@g-now.com

 

入館料
大人:500円
小人:無料

about

難波田龍起(左)難波田史男(右)※1967年中津峡谷にて 撮影:難波田紀夫